Technical DataDCモータの選定

Technical Data DCモータの選定

最適な選定を行うには電源、制御、運転条件等を考慮の上、コアレス、コアード、ブラシレスのいずれかのモータを選定する必要があります。弊社にて選定を希望される場合、下記条件をご確認の上、弊社営業まで問合せ下さい。

  • 電源の条件
    • 使用電圧範囲、整流電源or バッテリ、電流制限の有無
    • PWM、電圧変動等の制御の有無
    • エンコーダの必要性
  • 運転条件(連続、断続、正逆、駆動時間、ロック、ショートブレーキ)
  • 環境状態(温度、雰囲気など)
  • 減速機、ロータリーエンコーダ(磁気式、光学式)も含めた寸法制限

ここからは、お客様からご要望される基本的なパラメータから、モータと減速機を選定する手順をご説明します。

基本パラメータ例

供給電圧 U=12V
定格回転数 Nr=90min-1
定格トルク Tr=40mNm
サイズ(径・長さ) φ16mm以下、長さ50mm以下

必要に応じて、最大電流制限を設定してください

モータから選定

1 モータ出力

お客様がアプリケーションで必要とされる、トルク・回転数からモータの出力(W)を計算して下さい。
減速機を使用される場合は、減速機の効率を加味した出力のモータを選定する。

90min-1 を狙う為、モータの回転数を9000min-1、減速比は1/100 を選定すると仮定し、効率を含めた出力を算出します。(スパー減速機5段の場合:59%)

2 電圧・サイズ

モータに供給される電圧と、サイズ(径・長さ)及び上記で計算したモータ定格出力以上になるよう考慮した上でモータを最終選定して下さい。

選定機種:コアレス SCR16-2502(12V、0.71W)
外径φ16mm、長さ合計42.75mm

3 減速機選定

定格許容トルク、サイズ(径・長さ)を考慮し、減速機を選定します。
(減速機の定格許容トルクを超えない範囲でご使用願います)
回転数、許容トルクの合わせ込むため、減速比を選定して下さい。

選定機種:RA-16R 1/97(定格許容トルク49.1mNm,効率59%)

サイズから選定

お客様の製品設計上でモータ又はギヤードモータのサイズが制限される場合やお客様にて現在モータ又はギヤードモータを使用されており、代替の製品をお探しの場合等もサイズからご選定下さい。

1 サイズから概略選定

ギヤードモータのサイズ(径・長さ)から概略選定してください。

選定機種:コアレス SCR16-2502(12V、0.71W)
選定機種:モータ/ SCR16-2502(コアレス)
外径φ16mm、長さ合計42.75mm

2 減速比選定

モータに印加する電源電圧をご確認頂き、ギヤードモータの仕様から許容定格トルクと定格回転 数を参考に減速比を選定下さい。 ギヤードモータの定格トルクよりも、実際に使用されるトルクが低くなるようご注意下さい)

SCR16G-SR2502A-12 減速比1/97
89.7min-1 , 44.9mNm